定年おやじのセカンドライフ

生きている実感はありますか?

76歳の誕生日

今月76歳の誕生日を迎えた。妻がケーキでささやかに祝ってくれた。 大きな病気やけがをせずにこの日を迎えられたことは、最高の幸せだ。妻や亡き父母に感謝している。 40年間勤務した会社からは「喜寿」のお祝いが届いた。数え年なので「エッ77歳!」と驚…

2022年の初春に思う

2022年の幕開けは、穏やかな三が日だった。 元旦、父母の仏前で夫婦ともに元気で新年を迎えたことを報告。父母の加護に感謝した。 2日、二人の孫にお年玉を渡した。「ありがとう」と言って嬉しそうに受け取る、そんな何気ないことにも幸せを感じた。こ…

2021年を振り返る

2021年1月、自身は後期高齢者になったが、病気もせず元気に過ごせた。夫婦共に「健康」であったことに感謝している。 変化の乏しい老夫婦の日常の中にもそれなりの「喜怒哀楽」があった。 3月、孫娘が希望高校に合格。8月、東京パラの視覚障害マラソ…

親友の死を悼む

親友のK君が逝った。75歳。 突然の訃報に驚いた。信じられなかった。 多感な青春時代を共有した、最も信頼できる親友だった。 なかなか会えなくても「彼がいる」と思うだけで、元気が出た。 大学入学時、同じ下宿で出会い、なぜか気が合い、生涯の親友に。 …

今年もタキちゃんが飛来

わが家の畑には毎年、晩秋、渡り鳥のジョウビタキが飛来する。 11月初旬、妻と畑を耕しているとそばのロウバイの木に止まり「ヒッ、ヒッ」と鳴くジョウビタキを見つけた。妻が「タキちゃん、お帰り!」と声をかけた。 例年より半月あまり遅い飛来だった。 …

母の7回忌

2021年9月28日(火)、母の7回忌法要を実家で行った。 母が亡くなり9月30日でまる6年。生きていれば10月9日で100歳になる。 参会者は我々夫婦と妹夫婦の4人。コロナ禍で全員がマスク姿。 妻の植えた庭のコスモスは満開。時折秋風が仏間を…

回想を楽しむ

週刊誌の、人生、最後は「回想を楽しむ力」を興味深く読んだ。 年を重ねるにつれ、パソコンに保存したお気に入りの写真を見ながら、思い出に浸ることが増えた。 「回想」に関心をもったのは、古い白黒のネガフィルムをパソコンに保存・整理した際、中学・高…

天国のランちゃんへ

ランちゃんが逝って、はや10カ月。。 今年も公園に行く坂道にある、桜の大木に花が咲きました。 例年より早く、もう満開です。 この桜を見るとランちゃんが無性に恋しくなります。 楽しかった日々が蘇るからです。散歩の途中、二人で毎年見上げ、「きれい…

2020年はわが人生の転機だった

2020年は、3月末に10年間勤めた第二の職場を退職、5月末には16年間連れ添った愛犬を看取り夫婦で涙した。 社会との「接点」と良き「相棒」を失った身に、コロナ禍での外出自粛が追い打ちをかけ,言いようのない「喪失感」に襲われた。 救われたのは…

老いて初めてわかること

老いた母が「あんたも私の年になったらわかるいネー」とよく言っていた。 70歳を過ぎてから年々体力、気力の衰えを自覚するようになり、この言葉を思い出す。 人の名前が思い出せない。 目がすぐに疲れ、小さい活字を見るのが嫌になる。 少しの段差でも転…

晩秋の一日

今日(10月19日)は秋晴れだった。 家に隣接する約100坪の畑で妻と農作業をした。コスモスが畑のあちこちに咲いており、心が和んだ。夏野菜が終わり、数週間前に種を撒いた大根、白菜などの冬野菜がかなり育っていた。ゴーヤ、カボチャ、トマトは「ま…

母の命日

9月30日は母の命日だった。 5年前(2015年)の今日、15時53分、門司の結核病棟で亡くなった。 その日は奇しくも今日と同じ水曜日。小雨だった。 認知症で特養に入居していたが、発熱が続き隣接の老人病院に移ったのが、9月12日。その夜は妹が…

ラジオ体操で一日をスタート

私の大切なルーティンの一つにラジオ体操がある。 毎朝6時30分、携帯ラジオの音楽に合わせた体操で一日をスタートする。40年間勤めた職場を退職した11年前、愛犬の散歩も兼ねて始めた。 場所は近所の小高い森の公園。頂上からは街並みや海が一望でき…

人生の最終章をどう生きようか?

コロナ禍のさなか、天職と思っていた仕事を2020年3月末に定年退職。その2か月後、最高の相棒だった愛犬が15年11カ月の生涯を終えた。 仕事と相棒を一挙に失い、喪失感で一杯だ。あと半年で後期高齢者。セカンドライフが終わり、「人生の最終章」を…

愛犬ランちゃん永眠

愛犬ランが妻に看取られ、15歳11カ月の生涯を終えた。 2020年5月31日(日)、深夜12時55分 山口市内の実家に連れて帰った日のことだった。 「ランちゃんが死んだ!」妻の鳴き声で飛び起きた。リビングの毛布の上に横たわる体はまだ温かかったが…

愛犬の命の灯が消えかかっている

夫婦で懸命に愛犬を介護をしてきたが、 数日前からドックフードを食べなくなり、妻が飲ませる牛乳と水をわずかに摂るだけになった。 昨年末から認知症のせいか、昼夜を問わず突然起きだし、声をあげながらくるくる回り始めた。1週間前からはその声も弱弱し…

2019年夏の思い出

我が家の愛犬は豆柴の雑種で年齢は15歳3か月。人間でいえば80歳代とかなりの高齢だ。目は見えず抱いて散歩に行かねばならぬほど足が不自由になったが、びっこを引きながらも必死で歩く。 猛暑が続く8月初旬、近くの公園で散歩をさせていると、突然大き…

こうもりの赤ちゃん

日頃は空き家にしている実家に帰り、孫達もやって来た。 昼過ぎ、妻が「こうもりがいる」と驚いた様子で言う。見ると、フスマの上部に菱形の黒っぽいものが止まっていた。最初妻は大きなクモと思ったらしい。 2週間前に帰った際、夕方まで家の風通しをした…

七夕は愛犬の誕生日

記録的な豪雨が西日本を襲った平成30年7月7日、愛犬ランが14歳の誕生日を迎えた。 夕食ではお祝いのビーフステーキをぺロリとたいらげた。 誕生日は「七夕の日」と妻が決めた。里親探しでもらったので、保護された場所以外は不明だったからだ。 ランは…

母の三回忌法要

9月下旬、93歳で亡くなった母の三回忌法要を実家で行った。 当日は穏やかな秋晴れ。読経が流れる部屋に爽やかな風が入って来た。 寺の住職は代替わりし、若返った。京都の有名な寺院で修業したという。 「良いことがあったら、お母さんのお陰と思ってくだ…

道下美里さん、銀メダルおめでとう

道下美里さん、パラリンピック視覚障害者マラソン銀メダルおめでとう! 我々チームYのマドンナだった美里さんが、リオの地で快挙を成し遂げた。 日の丸をつけ本番で実力を発揮するのは並大抵ではない。あのちいさな体のどこにそんな力があるのだろうか? 総…

新盆

今年のお盆は母の新盆だった。 亡くなって11カ月、お盆には住みなれた自宅に帰りどんな気持ちだったろうか? まだ言葉が言えた頃、「うちに帰りたい」とよく言っていたという。 心残りなのは、それがかなわなかったことだ。米寿のお祝いで家に連れ帰ったの…

生きていれば、いいこともある

もうすぐ5月が終わる。 母が亡くなり8カ月。母の症状に一揆一喜一憂する、そんな心配はなくなったが、時折空しさを感じる。 GWに、母が昔植えたアヤメが紫の母をつけた。 そこに孫達二人がやって来た。一人の愛称は「あやちゃん」。あやちゃんの花だよと…

新しいことを始めてみよう

朝のラジオ英会話講座を聴き始めて、4月で3年になる。 学生時代の英和辞典や英語の本を処分した際、英語に対する興味が蘇ったことがきっかけだ。 数十年ぶりの英語の勉強はとても新鮮で、日を追うごとに簡単な単語で日常会話ができる楽しさに魅かれていっ…

おひなさま

娘の誕生祝いに妻の両親から贈られたおになさまを、妻が飾った。 20数年ぶりだ。母の介護などでしまったままだった。 7段飾りの立派なものだ。長い年月を経てもほころびはほとんどなし。 今は亡き義父母の暖かい気持ちが伝わってきた。金銭的な大変さも、…

昭和のぬくもり

昨年母が亡くなり実家を整理していると、ばね仕掛けの野球盤が出てきた。 小学生の時、キャラメルのおまけを集めてもらったものだ。 モノの乏しかった昭和30年代、自分のこづかいで買うキャラメルはとても美味しかった。おまけを集めて菓子メーカーに送る…

マイナス金利

「預金には利息がつく」という常識を変える必要がありそうだ。 マイナス金利の影響が広がっている。 いち早く預金金利を引き下げる銀行が続出し、安定した利回りが得られた金融商品の取り扱いを止める証券・生保なども相次ぐ。 利息は通帳のシミと揶揄される…

母を偲ぶ

母が亡くなり、心にポッカリと空間ができたようだ。時折、やりきれない淋しさ、空しさに襲われ、深い孤独感を味わっている。 世間では「大往生」と言うが、両親特に母親を亡くすことは「自分の過去を失った」ようで、とても辛い。 この4年間ほぼ毎日、施設…

ツバメ

4月下旬、実家の開けた窓からツバメが二羽、部屋の中に入ってきた。「アッ、ツバメが帰って来た」と妻が叫んだ。 古い巣があった場所が気に入った様子で、ジグジグビーと独特の声を張り上げながら巣作りを始めた。 「いい所が見つかったよ!」と喜び合って…

喪中はがき

年賀状を書くため住所録を整理していて寂しさが募った。 お世話になった人、叔母、幼なじみなどの喪中はがきがたくさん届いたからだ。 なかでも幼なじみのU君の訃報はショックだった。信じらせず文面を何度も見直した。享年68歳。 昨年11月の同窓会ではす…