定年おやじのセカンドライフ

生きている実感はありますか?

大学受かりました

孫娘Aちゃんが第一志望の大学に合格した。 朝から雨の3月5日(火)午前10時すぎ、妻が「ラインに入っちょった」と興奮した声で知らせに来た。 合格していればそろそろ、と内心思っていたので「ヤッタ!」と直感。 妻の示す画面に「大学受かりました」の短…

株、史上最高値更新

2月22日、日経平均株価があっさり、史上最高値をつけた。終値は3万9098円。 1989年12月29日に記録した最高値(終値3万8915円)を34年2カ月ぶりに更新したのだ。 長かった!「新たな風景」を見られるとは思わなかっただけに、実に感慨深…

78歳、幼なじみの健歩会

快晴の1月16日、地元の国民宿舎で中学同級生の有志からなる「健歩会」の集まりに参加した。コロナ禍のブランクがあり、この集まりは久しぶり。 山頂にある会場から眺める瀬戸内の海は、昔と変わらず穏やかで空と海のブルーが美しかった。 メンバー14名のう…

元気に78歳になりました

1月22日、78歳になった。「父さんより25年も長く生きました」と仏前で静かに手を合わせた。大きな病気もせず、ここまで生きられた。父さん、母さん、妻とランちゃん、ありがとう! 誕生日に必ず思い出すことがある。 就職後、誕生日には必ず、職場に母の手…

77歳での運転免許証更新

昨年下旬、運転免許証を更新した。 優良運転者の証しである「ゴールド」免許証をながめながら、「無事故・無違反」を続けることを心に誓った。 加齢に伴う運転技能の低下は否めない。そこで、今後の運転に役立てるため、これまでの運転体験を振り返った。 ま…

2024年 波乱の年明け

2024年(令和6年)、波乱の年明けだ。 元旦夕、震度7.6の能登半島地震が発生。元旦の家族水入らずの場を、地震と津波が襲ったのだ。NHK女子アナの「津波襲来とすぐに避難」を呼びかける、絶叫に近い声が今も耳に残る。 二日夕には、羽田空港でJALと…

64冊目の自分史(2023年回顧)

総じて「幸運」に恵まれた一年だった。夫婦共に「元気」に過ごせたことに感謝。 高齢夫婦の単調な日常にも、印象に残る「喜怒哀楽」はある。 最大の「喜」は、白内障手術で「良く見える日常」を取り戻せたことだ。前回は不安だった車の免許更新手続きが安心…

地籍調査

10月から山口市による地籍調査が始まり、わが家は宅地・畑・田んぼの一部が対象になった。境界を確認するための「立ち合い」に3度参加した。 地籍調査は国土調査法に基づき、一筆ごとの土地の境界を確認し、正しい位置、地番、地目、面積などを明確にする調…

柔道部同期会「四四(シシ)の会」

秋晴れの10月1日(日)、12時、福岡市内の飲食店に同期6名に1年後輩2名を加えた8名が集まった。 大学時代、道場で汗を流したかけがえのない仲間だ。 全員が集まるのは18年ぶり。それまでは44年卒業に因み「四四(シシ)の会」と名付け、家族ぐるみ…

また一人親友が逝った

9月4日夜9時、親友Kちゃんから電話があった。「Mが死んだ!」 9月3日死去、享年78歳 我々三人は高校時代に出会い、社会に出てからも親しく交流していた。 M君宅で昼食を食べながら久しぶりに旧交を温めたのは、5月28日だった。 あれから3か月余り、ま…

夏の終わりの「ヤンマ」が愛おしい

9月下旬、家の網戸でガサガサと音がした。 「ヤンマ」が外に出ようともがいていたのだ。季節外れなので「まだいたの?」という印象。 窓を開け放っていたので、部屋の中に入ったようだ。 逃がそうとつかむと、三度手のひらを噛まれた。必死だったのだろう、…

あげはちょう

庭木の花にいろんな蝶がやって来る。あげは、もんしろ、もんき・・。 木々の空間にはクモが高所から低所まで至る所、網を張り巡らせている。 以前、おおきなアゲハ蝶が網にかかりバタバタもがいていたのを、逃がしてあげたことがある。クモの糸は目に見えぬ…

雷グモ

晩夏、クモが至る所に網を張っている。 実家の勝手口そばの植木に、黄色(というより金色)と黒の縞模様が目立つ大型のクモが網を張っていた。 体長約3センチ、8本の手足を伸ばすと5~6センチはあろうか。少々怖い印象。 風に揺られる網に張り付いている…

忍耐の夏

「忍耐」の夏だった。 異常な酷暑のなか、左ひざの痛みが再発すると共に白内障の両目の手術を受けたからだ。 5月下旬、テニスで左膝が悪化、まともに歩けなくなった。 1週間後には、田んぼの地権者が共同で行う草刈り作業を控えていた。 広大な傾斜地を数…

小説「二十四の瞳」

今年の夏は特別に暑い。 お盆のさなか、壷井栄の名作「二十四の瞳」を手に取った。一時の暑さしのぎのつもりだったが、どんどん引き込まれた。 大量の古本を処分したなかで、残しておいた児童向け文庫本だ。 半世紀以上前の大学1年の春休み、ユースホステル…

お盆のさなか、昆虫たちとの心和む出会い

2023年8月14日:すぐに汗がふきだすとても暑い日だった。 ■トンボ 妻と「今年はトンボを見かけないね」と話していた。 その時、その会話を聞いたかのように、麦わらトンボが部屋に入ってきた。 外に出ようとするも網戸に阻まれ、ガサガサともがき始めた…

世界初の認知症治療薬

日本企業による世界初の快挙だ。 治療が困難だったアルツハイマー病で、日本の製薬会社などが開発した治療薬が米国で7月6日正式承認された。日本では9月末にも承認が判断される見通しという。 認知症を発症した母の介護では、人間としての尊厳が失われてい…

ため池

わが家の田んぼがある集落では、農業用水を山の麓に点在する「ため池」に依存している。それぞれのため池は、そこから利水する田んぼの所有者と耕作者が総出で、周辺の草刈りと水路の清掃を毎年、田植え前に行っている。 6月上旬の日曜日、二週続けてこの作…

思い出に浸る楽しさを見つけた

5月31日は愛犬ランの命日だった。 亡くなってから3年。この間、伴走者のいない散歩は「忘れ物」をしたような気分に陥ったが、ようやく慣れてきた。 「ワンちゃんは?」と近所の人から問われることもほとんどなくなり、ちょっぴり寂しい気もする。散歩コース…

鯉のぼり、吹き流し、柱のきず

「柱のきずはおととしの、五月五日の背比べ・・・」 子どもの日、ラジオからはこの歌が流れ、新聞には「子ども 最小1435万人」の大きな見出しがあった。 <鯉のぼり・吹き流し> この日、下関市から実家のある山口市まで車で走った。道中、曇天で風が強…

安田先生の古希のお祝い

4月下旬、東京パラ視覚障害マラソン金メダルの道下美里さんの呼びかけで、彼女が今も「監督」と慕う安田先生の古希のお祝いを、中華料理店でささやかに行った。 10年余り前に彼女と一緒に特別支援学校グランドで走っていた仲間が集まった。 総勢8名。こ…

春の息吹と生きる力

「生命の輝きに溢れている」 妻と畑の雑草を取りながら、そんな気分になった。若葉・花・蝶・鳥・・・。 雑草の逞しさには圧倒される。短期間に畑一面に広がっていた。小さな花もつけている。今日目立ったのは「仏の座」だ。スラッと伸びた先に赤紫の花が咲…

石川達三著 「青春の蹉跌」

読売新聞日曜版に連載の「旅を旅して」を愛読している。 名作の一節を取り上げ、そこに登場する場所を記者が実際に訪れた文章と写真での構成が気に入っている。 4月16日は石川達三の「青春の蹉跌」、文章は「太陽が西の山の肩に沈もうとして、虹色の光の…

ランちゃんのお墓にも春が来た

妻がランちゃんのお墓に植えた花がきれいに咲いた。 ランちゃんがなく亡くなって、5月末で3年になる。 線香を立て、手を合わせると、ランちゃんが元気だった頃の楽しい思い出が頭をよぎる。 妻とランちゃんに見送られ車で出勤した日々は幸せだった。大学生…

三度目の桜

サラリーマン生活を卒業した日から、三度目の桜の季節が巡ってきた。 2020年3月30日、11年間勤めた第二の職場を退職した。地元の国立大学で非常勤の就職アドバイザーとして働いた。最終日の予約は満員。多忙だった。 奇しくも大学は、二日後の4月1日…

田んぼの溝堀作業

霜で冷たい2月26日(日)朝8時、田んぼの溝堀作業に参加した。 この共同作業は農地を維持するため、田んぼの地権者と借り受け人に参加義務がある恒例行事だ。やむをえず不参加の場合は、不勤料(3000円)を支払う。 今回の参加者は30人余り。高齢者…

愛犬散歩用の「三点セット」と「バカの壁」

玄関に置いている雑巾などを入れたかごの中から、今は亡き愛犬の散歩に使っていた「三点セット」が出てきた。亡くなる直前まで使っていた、首輪・リード・チッシュが入ったうんち袋だ。この中に保管したことをすっかり忘れていた。どうしても捨てる気になれ…

三世代のおひな様

妻が三世代のおひな様を飾った。 娘、孫そして妻、それぞれのおひな様だ。娘と孫の豪華なひな壇のそばに、妻の一時代前のものが並んだ。 「おひな様が箱から出して!」と訴えているようだった、と妻は言う。 眺めていると、待望の娘や孫が生まれた、あの「喜…

メジロと鳥かご

納屋を整理していると、今は亡き父に買ってもらった竹製の鳥かごが出てきた。 小学高学年の時、この鳥かごでメジロを2年近く飼った記憶が蘇った。 メジロは名前のとおり目のまわりに白い輪がある。羽は黄緑色をしている。 当時(昭和30年代初頭)、メジロ…

友人I君の逝去を悼む

2月17日は、75歳で逝った友人I君の一周忌にあたる。 彼の死を知ったのは、昨年11月に受け取った喪中葉書だった。 驚いた。昨年の年賀状には「若い頃が懐かしいね」と自筆の添え書きがあったのに・・・。茫然と喪中葉書を見つめていた。 すぐに奥様に電話…