定年おやじのセカンドライフ

生きている実感はありますか?

紙の新聞と配達員への感謝と未来への願い

6月29日の新聞記事「新聞印刷輪転機製造終了へ」はショックだった。 新聞の販売減少も「ここまで来たか」という思いだ。 その数日前、新聞販売店の社員から訪問を受けた。目的は「購読継続」のお願い。 「若い人はまず購読しない」「高齢者でも購読を辞める…

輪廻転生

この日夕方、開けた窓からアブがやけにたくさん屋内に飛び込んで来た。 妻は「体を刺された」と怒りを爆発。子供の頃、牛や馬のからだに多数止まり、少々のことでは逃げなかったことを思い出す。 周囲が暗くなり、ガサガサという音。目をやると黄色い縞のト…

6月を振り返った雑感

平凡な日常の繰り返しのうちに、アッという間に一カ月が過ぎた。 今月も夫婦共々元気だった。感謝! 田んぼの所有者による草刈りなどの共同作業を、今年も無事終えホッとしている。 年々体力の衰えを実感する。足の踏ん張りが必要な傾斜地の雑草を、草刈り機…

白いカサブランカが咲いた

数年前からガス会社が毎年、契約者の誕生月にユリの球根をプレゼントしてくれている。 今年も1月にもらい、植木鉢に埋めた。春先に芽が出て5月には大人の背丈ぐらいに茎が伸びた。強風で折れないように支柱を立てた。 5月下旬、待望の花が咲いた。花は白…

夫婦で畑仕事ができる幸せ

わが家の畑はいのちの輝きに溢れていた。 5月下旬、妻が丹精込めて育てたタマネギを二人で収穫。雑草との戦いだっただけに、大玉のタマネギを手に「これを見て!」と満足げに俺に言った。 タマネギの後に夏野菜の苗を植え付けた。スイカ、キュウリ、メロン…

田畑の名義人の「住所変更登記」を自分でやってみました

今年の4月1日から不動産の相続登記が義務化された。 不動産の所有者が変わった場合も、2026年4月から登記が義務化される。 これを機に、50数年前に父親から相続した田畑の名義人の住所変更登記を、自分で手続きしてみた。 相続登記後、転勤で5回住…

「昭和」の日に思うこと

終戦の翌年に生まれたので、昭和の時代が年齢の過半を占める。 「昭和」ですぐに脳裏に浮かぶのが、昭和30年代の故郷の情景だ。 当事のモノクロ写真を時折見て、回想を楽しんでいる。 写真の周囲に広がるわが家や農村の風景は、何度見ても飽きない。 生活…

俳句の思い出

<Nさんの残した俳句> 近所にある小高い「権現山公園」の主と言われたNさん。 毎日、早朝から愛犬(ロク)と公園のベンチに座っていた。 10数年前は、みんなで花見をしていた。ペット連れで賑やかだった。 だが、愛犬が亡くなり、Nさんも数年前に逝去。仲…

般若心経

毎朝、仏前で手を合わせている。 最近これに「般若心経」を暗誦することが加わった。 特に信心深いわけではない。自分や家族の健康と安全を祈ることで、安心して一日がスタートできるからだ。 きっかけは昨年、母の遺品から「般若心経」の古い教本見つけたこ…

NHKラジオ深夜便「拝啓 お元気ですか」

3月28日(木)PM11時からのNHK「ラジオ深夜便」で、自身の投稿が読まれた。 「拝啓お元気ですか」から書き始めるお便り募集に、「天国の愛犬ランちゃん」への思いを葉書1枚にまとめ、応募したものだ。 応募総数200通超。採用されたか否かは聞いて初…

大学受かりました

孫娘Aちゃんが第一志望の大学に合格した。 朝から雨の3月5日(火)午前10時すぎ、妻が「ラインに入っちょった」と興奮した声で知らせに来た。 合格していればそろそろ、と内心思っていたので「ヤッタ!」と直感。 妻の示す画面に「大学受かりました」の短…

株、史上最高値更新

2月22日、日経平均株価があっさり、史上最高値をつけた。終値は3万9098円。 1989年12月29日に記録した最高値(終値3万8915円)を34年2カ月ぶりに更新したのだ。 長かった!「新たな風景」を見られるとは思わなかっただけに、実に感慨深…

78歳、幼なじみの健歩会

快晴の1月16日、地元の国民宿舎で中学同級生の有志からなる「健歩会」の集まりに参加した。コロナ禍のブランクがあり、この集まりは久しぶり。 山頂にある会場から眺める瀬戸内の海は、昔と変わらず穏やかで空と海のブルーが美しかった。 メンバー14名のう…

元気に78歳になりました

1月22日、78歳になった。「父さんより25年も長く生きました」と仏前で静かに手を合わせた。大きな病気もせず、ここまで生きられた。父さん、母さん、妻とランちゃん、ありがとう! 誕生日に必ず思い出すことがある。 就職後、誕生日には必ず、職場に母の手…

77歳での運転免許証更新

昨年下旬、運転免許証を更新した。 優良運転者の証しである「ゴールド」免許証をながめながら、「無事故・無違反」を続けることを心に誓った。 加齢に伴う運転技能の低下は否めない。そこで、今後の運転に役立てるため、これまでの運転体験を振り返った。 ま…

2024年 波乱の年明け

2024年(令和6年)、波乱の年明けだ。 元旦夕、震度7.6の能登半島地震が発生。元旦の家族水入らずの場を、地震と津波が襲ったのだ。NHK女子アナの「津波襲来とすぐに避難」を呼びかける、絶叫に近い声が今も耳に残る。 二日夕には、羽田空港でJALと…

64冊目の自分史(2023年回顧)

総じて「幸運」に恵まれた一年だった。夫婦共に「元気」に過ごせたことに感謝。 高齢夫婦の単調な日常にも、印象に残る「喜怒哀楽」はある。 最大の「喜」は、白内障手術で「良く見える日常」を取り戻せたことだ。前回は不安だった車の免許更新手続きが安心…

地籍調査

10月から山口市による地籍調査が始まり、わが家は宅地・畑・田んぼの一部が対象になった。境界を確認するための「立ち合い」に3度参加した。 地籍調査は国土調査法に基づき、一筆ごとの土地の境界を確認し、正しい位置、地番、地目、面積などを明確にする調…

柔道部同期会「四四(シシ)の会」

秋晴れの10月1日(日)、12時、福岡市内の飲食店に同期6名に1年後輩2名を加えた8名が集まった。 大学時代、道場で汗を流したかけがえのない仲間だ。 全員が集まるのは18年ぶり。それまでは44年卒業に因み「四四(シシ)の会」と名付け、家族ぐるみ…

また一人親友が逝った

9月4日夜9時、親友Kちゃんから電話があった。「Mが死んだ!」 9月3日死去、享年78歳 我々三人は高校時代に出会い、社会に出てからも親しく交流していた。 M君宅で昼食を食べながら久しぶりに旧交を温めたのは、5月28日だった。 あれから3か月余り、ま…

夏の終わりの「ヤンマ」が愛おしい

9月下旬、家の網戸でガサガサと音がした。 「ヤンマ」が外に出ようともがいていたのだ。季節外れなので「まだいたの?」という印象。 窓を開け放っていたので、部屋の中に入ったようだ。 逃がそうとつかむと、三度手のひらを噛まれた。必死だったのだろう、…

あげはちょう

庭木の花にいろんな蝶がやって来る。あげは、もんしろ、もんき・・。 木々の空間にはクモが高所から低所まで至る所、網を張り巡らせている。 以前、おおきなアゲハ蝶が網にかかりバタバタもがいていたのを、逃がしてあげたことがある。クモの糸は目に見えぬ…

雷グモ

晩夏、クモが至る所に網を張っている。 実家の勝手口そばの植木に、黄色(というより金色)と黒の縞模様が目立つ大型のクモが網を張っていた。 体長約3センチ、8本の手足を伸ばすと5~6センチはあろうか。少々怖い印象。 風に揺られる網に張り付いている…

忍耐の夏

「忍耐」の夏だった。 異常な酷暑のなか、左ひざの痛みが再発すると共に白内障の両目の手術を受けたからだ。 5月下旬、テニスで左膝が悪化、まともに歩けなくなった。 1週間後には、田んぼの地権者が共同で行う草刈り作業を控えていた。 広大な傾斜地を数…

小説「二十四の瞳」

今年の夏は特別に暑い。 お盆のさなか、壷井栄の名作「二十四の瞳」を手に取った。一時の暑さしのぎのつもりだったが、どんどん引き込まれた。 大量の古本を処分したなかで、残しておいた児童向け文庫本だ。 半世紀以上前の大学1年の春休み、ユースホステル…

お盆のさなか、昆虫たちとの心和む出会い

2023年8月14日:すぐに汗がふきだすとても暑い日だった。 ■トンボ 妻と「今年はトンボを見かけないね」と話していた。 その時、その会話を聞いたかのように、麦わらトンボが部屋に入ってきた。 外に出ようとするも網戸に阻まれ、ガサガサともがき始めた…

世界初の認知症治療薬

日本企業による世界初の快挙だ。 治療が困難だったアルツハイマー病で、日本の製薬会社などが開発した治療薬が米国で7月6日正式承認された。日本では9月末にも承認が判断される見通しという。 認知症を発症した母の介護では、人間としての尊厳が失われてい…

ため池

わが家の田んぼがある集落では、農業用水を山の麓に点在する「ため池」に依存している。それぞれのため池は、そこから利水する田んぼの所有者と耕作者が総出で、周辺の草刈りと水路の清掃を毎年、田植え前に行っている。 6月上旬の日曜日、二週続けてこの作…

思い出に浸る楽しさを見つけた

5月31日は愛犬ランの命日だった。 亡くなってから3年。この間、伴走者のいない散歩は「忘れ物」をしたような気分に陥ったが、ようやく慣れてきた。 「ワンちゃんは?」と近所の人から問われることもほとんどなくなり、ちょっぴり寂しい気もする。散歩コース…

鯉のぼり、吹き流し、柱のきず

「柱のきずはおととしの、五月五日の背比べ・・・」 子どもの日、ラジオからはこの歌が流れ、新聞には「子ども 最小1435万人」の大きな見出しがあった。 <鯉のぼり・吹き流し> この日、下関市から実家のある山口市まで車で走った。道中、曇天で風が強…