定年おやじのセカンドライフ

生きている実感はありますか?

老いて初めてわかること

老いた母が「あんたも私の年になったらわかるいネー」とよく言っていた。

70歳を過ぎてから年々体力、気力の衰えを自覚するようになり、この言葉を思い出す。

人の名前が思い出せない。

目がすぐに疲れ、小さい活字を見るのが嫌になる。

少しの段差でも転びやすくなった等々。

 

1年前から、60代の終わりまで楽しんでいたフルマラソンの後遺症に悩まされている。左足の膝が痛みまともに走れなくなった。医者にはまだ行っておらず、リハビリとしてウオーキングに励んでいる。

 

「生涯現役」や「70歳定年制」が話題になっているが、最近その実効性に疑問を持ち始めた。体の衰えは各人各様だが、高齢者になって初めてわかることも多いからだ。

ラジオで聞いた落合恵子さん(75歳)の言葉が印象に残っている。

「老いるとは何かを失うことであるが、何かを得ることでもある」

 

自分は何を得ているのだろうか?