定年おやじのセカンドライフ

生きている実感はありますか?

新盆

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今年のお盆は母の新盆だった。

亡くなって11カ月、お盆には住みなれた自宅に帰りどんな気持ちだったろうか?
まだ言葉が言えた頃、「うちに帰りたい」とよく言っていたという。
心残りなのは、それがかなわなかったことだ。米寿のお祝いで家に連れ帰ったのが最後になった。

母と最後に会った時の表情が脳裏に焼き付いている。
カッと目を開き、何かを訴えているような・・・。何を言いたかったのだろう。
妹も同じように感じたそうだ。

父の命日は昭和45年8月26日。夫婦二人で自宅に帰るのは46年ぶりだ。
母の部屋は住んでいた当時のままだ。どうしても整理する気になれない。

最近火葬場の近くのバイパスを車で通ると、母を荼毘に付した日のことが蘇る。
火葬場の煙突から煙となり、秋晴れの空にはかなく消えていった。

毎朝空を見上げるのが習慣になった。見上げると、滋母のように優しい母の笑顔が浮かんでくる。