定年おやじのセカンドライフ

生きている実感はありますか?

昭和のぬくもり

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昨年母が亡くなり実家を整理していると、ばね仕掛けの野球盤が出てきた。
小学生の時、キャラメルのおまけを集めてもらったものだ。

モノの乏しかった昭和30年代、自分のこづかいで買うキャラメルはとても美味しかった。おまけを集めて菓子メーカーに送ると、いろんなおもちゃと交換できた。1年近くかかって貯めたおまけで野球盤と交換した。野球盤が届くと友達とゲームに熱中した。

近所の小さな店はお菓子のほか食料品も売っており、母親を手伝い豆腐やしょうゆなどを買いに走った。
母親から時々もらう駄賃が嬉しかった。

その店も姿を消し、一緒に遊んだ幼なじみの一人ももういない。

数年前、当時の商店街を再現した「昭和の町」(大分県豊後高田市)を観光した。昭和の「温もり
」を体感し、不便で貧しかった生活がかけがいのないものに思えてきた。

そんな昭和がますます遠ざかるようで、今も野球盤を処分できずにいる。