定年おやじのセカンドライフ

生きている実感はありますか?

ツバメ

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4月下旬、実家の開けた窓からツバメが二羽、部屋の中に入ってきた。「アッ、ツバメが帰って来た」と妻が叫んだ。

古い巣があった場所が気に入った様子で、ジグジグビーと独特の声を張り上げながら巣作りを始めた。
「いい所が見つかったよ!」と喜び合っているようだった。

ツバメの飛来は2年ぶりだ。一昨年は6羽のヒナが巣立ったものの、二度目に生まれたヒナがヘビに襲われ、巣も落下した。そのせいか昨年は姿をみせず寂しかった。

その日、ほかのツバメ二羽が侵入。それを追い返そうとする二羽が部屋の中を騒がしく飛び回った。退散させられてもしつこくやって来るので、「巣作りの場所がないのでは?」と可哀そうになった。

そんな折、新聞に載った天気キャスター森田正光氏の「ツバメ減少、巣作り困難」という文章を読み、ツバメを取り巻く環境の悪化に心が痛んだ。西洋風家屋の増加で巣を作れる場所が減っているうえ、人による巣の撤去も多いという。カラスやヘビなどの天敵もヒナを狙っている。

遊びに来た幼い孫達に、「南の国から海を渡って来たんだよ」と言うと、「あんな小さな体で?」「ここで生まれた子供かもネ」などと目を輝かせる。「希望」と命名

はるか南から飛来し、害虫を食べてくれることを思うと、フンで部屋が汚れることも我慢できる。