定年おやじのセカンドライフ

生きている実感はありますか?

愛犬の命の灯が消えかかっている

夫婦で懸命に愛犬を介護をしてきたが、 数日前からドックフードを食べなくなり、妻が飲ませる牛乳と水をわずかに摂るだけになった。

昨年末から認知症のせいか、昼夜を問わず突然起きだし、声をあげながらくるくる回り始めた。1週間前からはその声も弱弱しくなり、もう自力では立ち上がれない。

 

最近急激にやせ、骨と皮になった。首の左側にできた膨らみ(脂肪の塊?)も目立って大きくなった。体を抱っこする度に、痛々しく可哀そうでならない。

抱っこしたり、外に連れ出したりすると静かに眠る。このところこの繰り返しだ。

 

「生あるものは必ず死す」。わかっているが、とても辛い。リヨ→レオ→ラン。犬を飼うのはこれが最後だ。「年を散るのは辛いノー」とランによく話しかけるが、抱かれて黙ったままだ。明日のわが身を見る思いがする。

 

この16年弱はラン抜きには語れない。最高の相棒だった。

映画「ハチ」のラストシーンが思い出される。老いたハチが毎日主人を見送り、出迎えた駅前の公園で静かに永遠の眠りにつくシーンだ。主人との楽しかったことを思い出しながら。ハチの体に雪が積もっていく・・・。