定年おやじのセカンドライフ

生きている実感はありますか?

安田先生の古希のお祝い

4月下旬、東京パラ視覚障害マラソン金メダルの道下美里さんの呼びかけで、彼女が今も「監督」と慕う安田先生の古希のお祝いを、中華料理店でささやかに行った。 10年余り前に彼女と一緒に特別支援学校グランドで走っていた仲間が集まった。 総勢8名。こ…

春の息吹と生きる力

「生命の輝きに溢れている」 妻と畑の雑草を取りながら、そんな気分になった。若葉・花・蝶・鳥・・・。 雑草の逞しさには圧倒される。短期間に畑一面に広がっていた。小さな花もつけている。今日目立ったのは「仏の座」だ。スラッと伸びた先に赤紫の花が咲…

石川達三著 「青春の蹉跌」

読売新聞日曜版に連載の「旅を旅して」を愛読している。 名作の一節を取り上げ、そこに登場する場所を記者が実際に訪れた文章と写真での構成が気に入っている。 4月16日は石川達三の「青春の蹉跌」、文章は「太陽が西の山の肩に沈もうとして、虹色の光の…

ランちゃんのお墓にも春が来た

妻がランちゃんのお墓に植えた花がきれいに咲いた。 ランちゃんがなく亡くなって、5月末で3年になる。 線香を立て、手を合わせると、ランちゃんが元気だった頃の楽しい思い出が頭をよぎる。 妻とランちゃんに見送られ車で出勤した日々は幸せだった。大学生…

三度目の桜

サラリーマン生活を卒業した日から、三度目の桜の季節が巡ってきた。 2020年3月30日、11年間勤めた第二の職場を退職した。地元の国立大学で非常勤の就職アドバイザーとして働いた。最終日の予約は満員。多忙だった。 奇しくも大学は、二日後の4月1日…

田んぼの溝堀作業

霜で冷たい2月26日(日)朝8時、田んぼの溝堀作業に参加した。 この共同作業は農地を維持するため、田んぼの地権者と借り受け人に参加義務がある恒例行事だ。やむをえず不参加の場合は、不勤料(3000円)を支払う。 今回の参加者は30人余り。高齢者…

愛犬散歩用の「三点セット」と「バカの壁」

玄関に置いている雑巾などを入れたかごの中から、今は亡き愛犬の散歩に使っていた「三点セット」が出てきた。亡くなる直前まで使っていた、首輪・リード・チッシュが入ったうんち袋だ。この中に保管したことをすっかり忘れていた。どうしても捨てる気になれ…

三世代のおひな様

妻が三世代のおひな様を飾った。 娘、孫そして妻、それぞれのおひな様だ。娘と孫の豪華なひな壇のそばに、妻の一時代前のものが並んだ。 「おひな様が箱から出して!」と訴えているようだった、と妻は言う。 眺めていると、待望の娘や孫が生まれた、あの「喜…

メジロと鳥かご

納屋を整理していると、今は亡き父に買ってもらった竹製の鳥かごが出てきた。 小学高学年の時、この鳥かごでメジロを2年近く飼った記憶が蘇った。 メジロは名前のとおり目のまわりに白い輪がある。羽は黄緑色をしている。 当時(昭和30年代初頭)、メジロ…

友人I君の逝去を悼む

2月17日は、75歳で逝った友人I君の一周忌にあたる。 彼の死を知ったのは、昨年11月に受け取った喪中葉書だった。 驚いた。昨年の年賀状には「若い頃が懐かしいね」と自筆の添え書きがあったのに・・・。茫然と喪中葉書を見つめていた。 すぐに奥様に電話…

最後の公職を辞退(人生の転機)

喜寿の誕生日を機に、唯一残っていた公職を辞退した。 「そろそろ賞味期限切れだな」と感じていたからだ。 この委員は2年ごとの委嘱だったが、20年近く務めた。 「まだ社会に必要とされている」という手ごたえが原動力だった。そこにやりがいもあった。 …

77歳(喜寿)誕生日に思う(喜寿の壁)

1月22日、77歳になった。 平均寿命まであと5年、早世した父より23年も長く生きた。幸運にも、これまで大きな病気をせずにきた。 丈夫な体に産んでくれた両親、バランスのとれた食事を作ってくれる妻。これらが「健康」と「幸運」を呼び込んでくれた、と…

ピオーネ(ブドウ)栽培日誌②

2023年1月17日 ピオーネの苗の葉がすべて落ち、一見枯れたように見える。 対照的に、そばの梅の木の枝は多数の「つぼみ」をつけていた。 いずれも冬枯れのなかで、確実に春の準備をしている。 自然の力は素晴らしい!感動!

日記

人生で初めて立派な日記を買ったのは、中学3年の時、高校受験を契機に書き始めた。 以来、曲がりなりにも継続した結果、2023年の日記は63冊目になる。 現在、4時半に起床するとまず、前日の日記を書く。あえて翌朝に書くのは、認知症を予防するためだ…

2023年初詣

晴天続きの、穏やかな三が日だった。 1月3日、菩提寺と地元の神社に妻と参拝した。 <お寺> ①お寺の入り口のしめ飾りを見た妻が「すごく凝ってるよ」。確かに真ん中に稲穂があるなど、これまで見たことがない作りだった。 ②玄関を入ると正面に立派なロウバ…

2023年が幕を明けた

年賀状に近況を次のように記した。 「下関と山口を定期的に往復しながら、夫婦二人の平穏な日常をすごしています。 田畑の維持管理は大変ですが、妻と行う野菜や草花の栽培など「土いじり」が以前に も増して楽しくなりました。 テレビ番組「ポツンと一軒家…

感動

<11月23日> アナログの良さを再認識した。 大掃除で学生時代のレコードとプレーヤーが出てきた。 レコードのジャケットの裏に、自分が書いた親友の誕生日があった。 懐かしい!未来はバラ色に輝いていた。 中学時代お世話になったM先生からの手紙も発見。 …

障子の張り替え

12月中旬、障子の張り替えを妻と行った。 廊下の改修工事を機に、「障子もきれいにしよう」と思い立ったからだ。 わが家は古い日本家屋。母屋は築46年、他部分は築56年。10年近く張り替えていなかった。 亡くなった母は、冬になるとこまめに張り替え…

カマキリ

11月初め、家の焼杉の壁板を腹のふくらみが目立つカマキリがゆっくり登っていた。 大きさは約10センチ。 これを見つけた妻が「カマちゃん、あんたは登るのが上手やねー」と声をかけた。 すると歩みを止め、大きな目をこちらに向け「目があった!」という。…

虹がかかった

畑仕事を妻としている時、にわかに暗くなりザッーと雨が来た。 すぐに止み太陽が照り始めた。 妻が「虹が出ている」と叫んだ。 妻が指さす方を見ると、東の方向にきれいな虹がかかっていた。 急いで写真に収めたが、感動する光景だった。

ピオーネ(ブドウ)栽培日誌(NO1)

10月12日、ピオーネの苗を1本、畑に植えた。日当たりのいい所を選んだ。 人気のTV番組「ポツンと一軒家」でブドウ栽培に励む高齢者を見たことがきっかけだ。 翌日たまたま立ち寄ったホームセンターで、この苗を見つけた。植える時期は「9月~4月}と書いて…

愛犬死して実を残す

台風14号が近くを通過した数日後、山口市内にある実家の柿の実を夫婦で収穫した。 その柿の木は畑の一角にある。高さは6~7メートル、樹齢は100年に近い。すぐそばには秋穂八十八か所霊場の札所がある。 実に9年ぶりの「鈴なり」で、予期せぬ「復活」が…

咲く直前の彼岸花のオンパレード

母の命日(9月30日)を控えた26日、妻と歩いて墓参りをした。 墓は家から徒歩で10分もかからない場所にある。 途中のあぜ道は彼岸花のオンパレード。毎年満開だが、今年は少し違った。 咲く直前のつぼみがズラリと整列(?) 。とても印象な風景に妻共…

ポストと幼稚園児

手紙をポストに投函した瞬間がすきだ。かすかに音がするなど、手紙を書き終えた達成感が味わえるからだ。 先日、自筆の手紙を出しに自宅近くのポストに行った。 ポストの前では、数人の引率の先生が10数人の幼稚園児に向かって何やら話をしていた。手紙の…

晩夏に菊芋の花が満開です

畑の一角に自生した菊芋の花が満開だ。 澄んだ黄色の花びらが強い日差しに映えている。 高さは約2m、茎は2cm程度。晩夏の青空に伸びている。 昨年までは雑草と変わらぬ邪魔者扱いをしていた。 手当たり次第に引き抜いていたが、今年は違う。評価が一変…

父の思い出(52回目の命日)

8月26日は54歳で亡くなった父の52回目の命日だった。 年々、父の記憶が薄れる中、古いアルバムに父が釣りをするモノクロ写真を見つけた。 この写真が当時の思い出をたぐりよせてくれた。 時は昭和30年代前半。海釣りに夢中だった。「お盆の間は殺生を…

「墓じまい」、いまだ決断できず

今年のお盆も「墓じまい」を決断できないまま迎えた。 お盆の14日早朝、両親の墓参りをした。 その墓は家から歩いて10分もかからない「村落の共同墓地」にある。北隣は母の実家の墓で、私の祖父母や叔父、叔母が眠る。妻がお盆前の共同作業に参加し、草刈…

畑の中の宝探し

山口市内にある実家の田畑を維持管理している。 実家に隣接した100坪の畑は妻が管理し、年間を通し無農薬の野菜や四季折々の花を栽培している。 先日炎暑の下、妻と夏野菜の一部を収穫した。 春先に植えた、ゴーヤ、キュウリ、トマト、メロンなどだ。 二…

安倍元首相撃たれ死亡

7月8日午前11時半頃、衝撃的なニュースが飛び込んできた。 安倍元首相が奈良で選挙応援中銃撃され、死亡した。67歳。 犯人は元自衛官の41歳の男。参院選最中の、手製の銃を使用した蛮行だった。 翌日の朝刊には読売・日経ともに、同じ大見出しが躍った 当…

13年間のブログを1冊の本にできた

「ブログを続けていて良かった!」 ブログの製本サービスを利用し、届いた本を手にした時の感想だ。 自分のブログを「紙でも読みたい」と、これまで投稿した文章と写真をプリントアウトしていた。サポート窓口で「製本サービス」の存在を知り、即座に申し込…