定年おやじのセカンドライフ

生きている実感はありますか?

株、史上最高値更新



2月22日、日経平均株価があっさり、史上最高値をつけた。終値は3万9098円。

1989年12月29日に記録した最高値(終値3万8915円)を34年2カ月ぶりに更新したのだ。

長かった!「新たな風景」を見られるとは思わなかっただけに、実に感慨深い。

 

34年前は銀行で自社株に関する仕事をしていた。当時の高揚感に比べ、今回は冷静に受け止めているように思える。

財テク土地神話、株式持ち合い、総会屋・・・。バブル時代のキーワードだ。

 

バブル崩壊以降、自身、零細投資家として「もうかった」成功体験はほとんどない。保有株式の含み損が増え、塩づけを余儀なくされた。

リーマンショックの2009年には、日経平均株価が値下がりし、泣く泣く損切りもした。「ゼロになることはない」と持ち続けた株が、ようやく日の目を見た思いだ。

 

最近驚いたことは、トヨタグループの持ち合い株売却と大手損保保有の政策投資株売却の報道だ。いずれも企業防衛や営業面で日本型経営の象徴だったからだ。

 

冷静に見ると、株価はようやく34年前の水準に戻ったにすぎない。生活実感との乖離は大きいが、新NISAも始まった。

個人投資家が報われる時期が到来したようで、明日からが楽しみだ。