定年おやじのセカンドライフ

生きている実感はありますか?

三度目の桜

サラリーマン生活を卒業した日から、三度目の桜の季節が巡ってきた。

2020年3月30日、11年間勤めた第二の職場を退職した。地元の国立大学で非常勤の就職アドバイザーとして働いた。最終日の予約は満員。多忙だった。

 

奇しくも大学は、二日後の4月1日からコロナのため閉鎖された。対面での相談業務を最後まで行えたのは幸運だった。学食の「麺定食」が好きだった。

 

振り返れば、学生の終活をサポートする仕事は、自分にとって天職だった。楽しく充実していたし、やりがいもあった。

①自己の経験と専門知識が存分に生かせた。人生を語ったことも。

②学生から「感謝」されるのが喜びだった。「人の役に立っている」ことをじかに味わえた。

③心理学の必要性を痛感し、必死に勉強した。心理学の面白さに目覚めた。

 

無職となった後の3年間は、コロナ禍、愛犬の死、親友の突然の訃報など暗い出来事が続いた。マラソンの後遺症か、左ひざ痛が悪化、依然のように走れなくなった。週3回のテニスも1回になった。

変化に乏しい日常のなかでは、生きている手ごたえがうすい。

満開の桜を眺めながら、いろんな思いが交錯する。