定年おやじのセカンドライフ

生きている実感はありますか?

愛犬死して実を残す

台風14号が近くを通過した数日後、山口市内にある実家の柿の実を夫婦で収穫した。

その柿の木は畑の一角にある。高さは6~7メートル、樹齢は100年に近い。すぐそばには秋穂八十八か所霊場の札所がある。

 

実に9年ぶりの「鈴なり」で、予期せぬ「復活」が嬉しかった。2013年の豊作を最後に、めっきり衰えを見せていたからだ。

7年前には、札所の改築工事のため屋根の上空に伸びた枝の多くを切り落とされた。バランスが悪くなった木は痛々しく、「強風で倒れるのではないか?」と心配だった。不作が続いたので、「寿命が尽きつつあるのでは?」と思ったりもした。

 

そんななか、二年前に亡くなった愛犬をこの木の根方に埋めた。果樹の根方に埋めると数年たくさん実をつける、と聞いたことがあるが、愛犬の死体がエネルギー源となったのだろうか?命のリレーに感動を覚えた。

 

「愛犬死して実を残す」

愛犬の墓に柿を供え、「ありがとう」と手を合わせた。