わが家の畑はいのちの輝きに溢れていた。
5月下旬、妻が丹精込めて育てたタマネギを二人で収穫。雑草との戦いだっただけに、大玉のタマネギを手に「これを見て!」と満足げに俺に言った。
タマネギの後に夏野菜の苗を植え付けた。スイカ、キュウリ、メロン、なす、カボチャ、ゴーヤなどだ。
シュンギクは今が花盛りだ。黄色と白(なかに黄色の模様あり)色の二種類があり、キク科なのでとてもきれいだ。じゃが芋の薄紫の花も見つけた。
蝶がたくさん飛び回っていた。
畑の一角にあるイチジクには、青い実がなった。ビワは収穫期だが、今年大発生すると報じられているカメムシによる被害が目立った。
自然の営みには驚き、感動し、癒される。
①てっきり枯れたと思っていたぶどう(ピオーネ)が若葉をつけたのだ。
一昨年秋、苗木を1本植えた。昨年の春までは順調に成長していたが、夏の異常な暑さと水不足のせいか葉が落ち、幹も枯れた状態に。
死んだと思った木の根が生きていた!
感動すると共に嬉しかった。
②二本の梅の実を収穫。この実はまさに「緑の宝石」。なんとも言えない美しさがある。
③枯草の下を耕すと、ミミズがたくさん驚いたように出てきた。大急ぎで土に潜ろうとする。土が生きている証しだ。
④樹齢100年近い柿の木には、若葉が茂つている。朝日に照らされた若葉を下から見上げると、「若葉のささやき」が聞こえる気がした。
そんななか、アイドル歌手の歌のフレーズが何度も頭に浮かんだ。
「私は今、生きているー」