定年おやじのセカンドライフ

生きている実感はありますか?

元気に78歳になりました



1月22日、78歳になった。「父さんより25年も長く生きました」と仏前で静かに手を合わせた。大きな病気もせず、ここまで生きられた。父さん、母さん、妻とランちゃん、ありがとう!

 

誕生日に必ず思い出すことがある。

就職後、誕生日には必ず、職場に母の手紙が届いたことだ。「健康に気をつけて、家族を大切に」など文面はほぼ同じだったが、職場で読むと母の愛情が身にしみた。「頑張らねば」と思った。

母がなぜ職場に出したかは聞き忘れた。振りかえれば、この手紙が途絶えたのは、母が認知症を発症した頃だった。

 

体が不自由になった母の言葉がよくわかる年齢になった。母用に整備した手すりなどが、自分に役立つ。複雑な心境だ。

 

「長く生きることは、一人寂しさに耐えれこと」。瀬戸内寂聴さんの言葉

がよくわかる。多くの幼なじみ、学生時代や職場の親友が先に逝った。大親友のK君は亡くなる直前、「私に会いたい」と言ったという。俺も会いたかったよ。

 

幸運にも、昨年の白内障手術で視力が回復、生きる気力が蘇った。人生最後のチャンスを天からもらった思いだ。24時間すべてが自分の時間だ。なんという贅沢か・・。

これからも悔いなく生きねば。