定年おやじのセカンドライフ

生きている実感はありますか?

柔道部同期会「四四(シシ)の会」

秋晴れの10月1日(日)、12時、福岡市内の飲食店に同期6名に1年後輩2名を加えた8名が集まった。

大学時代、道場で汗を流したかけがえのない仲間だ。

全員が集まるのは18年ぶり。それまでは44年卒業に因み「四四(シシ)の会」と名付け、家族ぐるみの付き合いを続けていたが、その後は全員での会合が難しくなった。

思えば、結婚を直前に亡くなったキャプテンK君の久留米の実家を皆で尋ね、仏壇に手を合わせたのが最後だった。

 

最近、近しい友人が次々に逝き寂しい思いをしていたので、皆の元気な顔を見てとても嬉しかった。

Y.K君は20年に及ぶ壮絶な闘病経験を語った。医師からは「余命半年か1年」と宣告されたが諦めず、病魔を克服。医師が「20年間の闘病生活後肝がんから生還した男性」と題した文章をある機関誌に載せたほどだ。彼からこのコピーをもらった。

 

K.K君は元官僚らしい生活スタイルを開陳。80歳までの人生計画を立て、それを月・日別に落とし込んだ目標に沿った生活だ。実績は細かく記録、反省している。

パソコンで管理している記録を皆に見せてくれた。

 

東京から出席のK.I君。杖が必要と聞いたので心配してしていたが、元気そうで安心した。本人曰く、柔道で痛めた首が痛み、頻尿もある。穏やかな風貌と話しぶり。「いい年をとっているな」と感じた。

 

T.Y君は退職後農業に打ち込む。早くからセカンドライフは農業と決めていただけあり、田舎生活に満足している様子。

 

駆けつけてくれた後輩達も合唱団などの趣味を楽しんでいた。現役時代とは違う穏やかな雰囲気のなかで、予定の3時間はアッという間に過ぎた。

締めは幹事のK.K君。合宿の打ち上げ時の恒例だった部歌の「巻頭言」を朗々と発声、全員で部歌「人生流転」を歌い散会。

 

明日はどうなるかわからない年齢となり、貴重な再会だった。これもこまめに連絡を取ってくれた彼のおかげだ。ありがとう!

今回の案内状には「最後の会合」とあったが、「また集まろう」という声がすでにあがっている。

案内状は我々の心境をよく表していた。文面の一部は次のとおり。

「80歳が近づきけじめとして、最後の会合を開こうと思います。人生の多感な時期にたまたま、柔道部で出会い、汗を流した者同士、出会いに感謝し、人生に感謝し、そして別れを感謝で終えようと考えています。・・・。」