定年おやじのセカンドライフ

生きている実感はありますか?

俳優山本圭さんの死と昭和の青春

映画「若者たち」で三男の佐藤三郎を演じた、俳優の山本圭さんが死去した。81歳。

学生時代にこの映画を見て、山本さんを知った。理知的で冷静、長髪が良く似合う大学生役がまぶしかった。

 

時代は昭和の高度成長の入り口。両親を亡くした男4人、女1人の5人兄弟(妹)が、互いにぶっつかりながらも逞しく生きる青春ドラマだ。

友情、恋愛、苦悩、歓喜、希望、取っ組み合い、口角泡を飛ばすやりとり・・。

若いエネルギーとリアルな人間関係に溢れていた。

 

昨年、父親代りの長男を好演した田中邦衛さんが88歳で亡くなったことを知り、無性に「昭和の青春」が懐かしくなった。動画配信サービスで当時のテレビドラマ「若者たち」全編を鑑賞した。巣ごもり生活のなかで、人と人との生身の触れ合いの大切さを改めて思った。

 

最近、山本さんを見たのは数年前のテレビ番組「やすらぎの郷」だ。

年を重ねた風貌に自分の姿が重なり、半世紀超の歳月の経過をかみしめた。

山本さんの訃報は、自らの「昭和の青春」を失ったようでとても寂しい。

合掌

「君のゆく道は果てしなく遠い・・・」