定年おやじのセカンドライフ

生きている実感はありますか?

ピオーネ(ブドウ)栽培日誌(NO1)

10月12日、ピオーネの苗を1本、畑に植えた。日当たりのいい所を選んだ。

人気のTV番組「ポツンと一軒家」でブドウ栽培に励む高齢者を見たことがきっかけだ。

 

翌日たまたま立ち寄ったホームセンターで、この苗を見つけた。植える時期は「9月~4月}と書いてあり、買うことを即断。

番組では、83歳で後継ぎもいないのに「新しい苗を植えた」という。


実がなるには3年程度かかるが、「新たな目標ができた」という言葉に感動し、自分もトライしてみよう、と刺激された。

 

さて順調に育つか?「栽培日誌」を書いていくつもりだ。

 

 

 

 

愛犬死して実を残す

台風14号が近くを通過した数日後、山口市内にある実家の柿の実を夫婦で収穫した。

その柿の木は畑の一角にある。高さは6~7メートル、樹齢は100年に近い。すぐそばには秋穂八十八か所霊場の札所がある。

 

実に9年ぶりの「鈴なり」で、予期せぬ「復活」が嬉しかった。2013年の豊作を最後に、めっきり衰えを見せていたからだ。

7年前には、札所の改築工事のため屋根の上空に伸びた枝の多くを切り落とされた。バランスが悪くなった木は痛々しく、「強風で倒れるのではないか?」と心配だった。不作が続いたので、「寿命が尽きつつあるのでは?」と思ったりもした。

 

そんななか、二年前に亡くなった愛犬をこの木の根方に埋めた。果樹の根方に埋めると数年たくさん実をつける、と聞いたことがあるが、愛犬の死体がエネルギー源となったのだろうか?命のリレーに感動を覚えた。

 

「愛犬死して実を残す」

愛犬の墓に柿を供え、「ありがとう」と手を合わせた。

咲く直前の彼岸花のオンパレード

母の命日(9月30日)を控えた26日、妻と歩いて墓参りをした。

墓は家から徒歩で10分もかからない場所にある。

 

途中のあぜ道は彼岸花のオンパレード。毎年満開だが、今年は少し違った。

咲く直前のつぼみがズラリと整列(?)


。とても印象な風景に妻共々しばし見とれた。

 

ポストと幼稚園児

手紙をポストに投函した瞬間がすきだ。かすかに音がするなど、手紙を書き終えた達成感が味わえるからだ。

 

先日、自筆の手紙を出しに自宅近くのポストに行った。

ポストの前では、数人の引率の先生が10数人の幼稚園児に向かって何やら話をしていた。手紙の出し方などを教えていたのだろうか。投函し終えた時、園児から「手本を見せてくれてありがとう!」「私たちも手紙をだすんだよ!」とかわいい声をかけられれた。

「ありがとう」と笑顔で答えたが、思いがけないコミュニケーションが嬉しかった。

 

SNS全盛の時代だが、手紙にはメールなどにはない温かみがある。見慣れた文字に安心し、乱れていると心配になる。手紙を開封する際のドキドキ感もある。

手紙における、書く・投函・受け取るそれぞれの喜びを子供達には知ってほしい、。

 

晩夏に菊芋の花が満開です

畑の一角に自生した菊芋の花が満開だ。

澄んだ黄色の花びらが強い日差しに映えている。

高さは約2m、茎は2cm程度。晩夏の青空に伸びている。

 

昨年までは雑草と変わらぬ邪魔者扱いをしていた。

手当たり次第に引き抜いていたが、今年は違う。評価が一変し、重宝し始めた。

テレビのCMで、「血糖値の上昇を抑える効能がある」ことを知ったからだ。

夏場に咲くこの花も見直した。土がカラカラに乾いても、とても元気だ。

 

生け花でも長持ちするので、部屋に飾るほか仏様・お墓などに供えた。

秋には「芋を試食してみよう」と妻と話している。

 

父の思い出(52回目の命日)

8月26日は54歳で亡くなった父の52回目の命日だった。

年々、父の記憶が薄れる中、古いアルバムに父が釣りをするモノクロ写真を見つけた。

この写真が当時の思い出をたぐりよせてくれた。

 

時は昭和30年代前半。海釣りに夢中だった。「お盆の間は殺生をしてはいけない」という母の言葉も耳に入らなかった。

父とよく近くの海に釣りに行った。夜釣りも楽しかった。ウナギやたこの捕り方、伝馬船の櫓の漕ぎ方などを教えてくれた。

 

すぐ近くが瀬戸内の海。潮が引くと遠浅の干潟が現れた。あさり、クルマエビ、シャコ、たこ、はぜ、チヌ、ウナギ、カブトガニ・・・。魚介類の宝庫だった。

 

小舟で沖の岩場まで父と釣りに行った帰り、海が急に荒れ始め、櫓でこぐ小舟はなかなか岸に近づけなかった。とても怖かったが、父は冷静に櫓を操り乗り切った。海軍で鍛えた父がとても頼もしかった。

 

夏の夜は外に背もたれイスを持ち出し、星空を眺めながら涼んでいた父。

周囲は田んぼでひんやりした風が心地良かった。

思えば、豊かな自然に恵まれた贅沢な日々だった。