定年おやじのセカンドライフ

生きている実感はありますか?

愛犬との涙の再会

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「そのワンちゃん、うちで保護しています!」。
愛犬が行方不明になり、4日目の午後2時30分。手掛かりを求め訪問した家で、愛犬の写真を見せるや否や返ってきた言葉だ。飛びついてきた愛犬を抱きしめ、涙が出そうになった。お礼の言葉も喜びで声が震えた。

奇跡的ともいえる再会だった。
首輪なし・交通事故の危険・凍ったため池・深い溝・例年にない寒さ・慣れない実家での出来事・・・。
悪条件ばかりだったからだ。

積雪の残る1月17日、愛犬を室内に残し朝方仕事へ。夕方帰宅するとその姿が見えなくなっていた。
ドアのカギを確認しなかったことが悔やまれてならなかった。

寒風のなか、妻と一緒に愛犬を探し回ったが、何一つ情報が得られないまま2日間が過ぎた。

「こんな所にいたの!」と大喜びした夢を見た。「保健所などへ迷い犬の届けがあるのでは?」との期待も空しかった。「もうこの世にいないのでは?」と絶望感に襲われ、一度は探すのを諦めた。

だが、妻は「絶対に生きている」と諦めず、郵便配達の人から「飼い犬のそばで見かけた」という話をキャッチしたのだ。3日前の情報だったが、希望がわいた。

翌日は早朝から捜索を再開。犬の写真入りチラシも作り、商店やホームセンターなどに掲示してもらった。そんななか亡き父の話を聴くなど、なんとなくいい予感もあった。

愛犬の存在感を思い知らされ、多くの人の温かさが身にしみた、4日間だった。
愛犬が見つからなかったら、精神的な立ち直りには相当の時間を要しただろう。
「諦めなくて」本当に良かった!