11月8日(日)の下関海響マラソン。なんとか完走したものの、惨敗だった。チームYの仲間と笑顔でゴールしたかったのだが・・・。
25キロ過ぎから左足が痛み始め、右足もけいれんし、ひたすら歩いてゴールを目指すはめに。足の故障から1ヶ月の調整で臨んだのだが、フルマラソンはそんなに甘くはなかった。フルマラソンには6461人が出場し、5518人が完走したという。
だが、貴重な経験もした。視覚障害ランナーNさんを25キロまで伴走したのだ。そこで仲間のTさんに伴走を交代し、二人は快調にゴールイン。本来なら記録更新を目指すNさんだが、「我々仲間と楽しく走りたい」とペースを合わせて走ってくれたのだ。伴走の交代時、二人は「一緒に走りましょう」と何度も私を励ましてくれたのだが・・・。精魂尽き果てゴールすると二人が心配そうに飛んで来てくれた。彼女達の優しさが嬉しかった。
伴走中はNさんの人気と実力を肌で感じる連続だった。沿道の声援を浴びながら「名前入りののぼりがあるよ!」「給水をしよう」など、会話も弾み、腕の振り、ピッチなどから彼女のアスリートとしての力強さが伝わってきた。
ゲストランナーの丸山弁護士を10キロ付近で、「頑張ってください」と声をかけ追い抜いた。同年齢だけに丸山さんの姿には勇気づけられた。前日のトークショーでの言葉も忘れられない。「マラソンは多忙な生活にアクセントをつけてくれる」。
わがチームYのメンバーも全員が完走を果たした。初マラソンを好記録で完走したTさんとNさんのお姉さん。Hさんは5キロを好タイムで走った。妻も5キロに初挑戦し走り切った。ボランティアを務めたK氏。自転車で走り応援してくれたY監督等々。
夕方から火の山ユースホステルで打ち上げ。Nさんの家族、応援者などを含め総勢10数名。バーベキューを食べながら、話が弾んだ。
関門海峡の美しい夜景を眺めながら、「人生は出会いだ」とつくづく思った。ひまわりのようなNさんの磁石に吸い付けられるように、仲間の輪がどんどん広がっていくからだ。