先般、実家のある集落で、田んぼの地権者・耕作者による水路の泥上げ作業に参加した。その際、この集落ではコメ農家がついに一軒だけになった、ことが話題に。
高齢化の進行と担い手がいないためだ。残ったコメ農家も高齢者だ。
農家の高齢化と後継者不足は深刻だが、コメ農家がここまで一気に減るとは思わなかった。昨秋、スーパーで空っぽのコメの棚を見た時と同様の衝撃だった。
農地バンク(農地中間管理機構)を通じて貸していたわが家の田んぼは、今春10年間の期限を終え返却された。継続して借りてもらえないか、お願いしたが難しかった。
同年配の友人は長年大規模にコメ作りをしてきたが、一昨年コメ作りをやめた。
きっかけは、高額の農業機械の買い替えが必要になったこと。肥料なども高騰し、採算に合わないという。
見渡すと、何も作付けをしていない田んぼが目立つ。
このままでは早晩、農地の保全すら難しくなるだろう。