定年おやじのセカンドライフ

生きている実感はありますか?

ツバメの飛来

思わず、「お帰り」と叫んでいた。
4月中旬、二羽のツバメが実家の開け放した窓から屋内に入ってきたからだ。
小さな体で南の国から大海を渡って来たことを思い、胸にジーンときた。

実家にツバメが巣を作ったのは、2年前の5月。ヒナの誕生を楽しみにしていたが、突然、数個の卵を残したままいなくなった。昨年も姿を見せなかった。

ツバメの寿命は1年半程度らしいので、同じツバメではないようだ。
早速、二羽は台所の天井付近にある古い巣のリフォームにとりかかっていた。
部屋がツバメの糞などで汚れるので、床に新聞紙を敷きつめ、出入り口として窓を常時開けている。

最近、ツバメを目にすることが少なくなった。巣づくりに適した家屋やエサとなる虫の減少など、ツバメの子育てが難しくなっていることが、心配だ。
田植えのすんだ水田をツバメが飛ぶ、あの懐かしい風景を守りたい。


現在、二羽が助け合いながら卵を温めている。その姿に心が和む。

ツバメとの共生は大変だが、ヒナが巣立つのを楽しみに静かに見守りたい。