しばし暑さを忘れる「一幅の清涼剤」のようだった。
6月27日AM10時すぎ、実家の中庭にあるサボテンの花が咲いた。
これまでめったに見ることがなかったので、開花に巡り合えたのは幸運だった。
鮮やかな黄色の花で、大きさは約5センチ。花弁はロウ細工のような光沢があった。
鋭いとげに覆われている体からは想像もできない、「美しさ」に感動した。
このサボテンは20~30年前に鉢植えから地面に移植した。
驚くのは、その後ほったらかし状態にもかかわらず、庭の片隅でひっそりと命をつなぎ、しかも
増殖していることだ。
そばにはこの庭で半世紀を生き抜き、今も増殖を続ける「イワヒバ」もある。植物の生命力の不思議さにがぜん興味がわいてきた。