実家の玄関脇の桐の木が、今年も大きな葉をつけた。
高さは人の背丈ぐらい、葉は30~40センチ六角形でハート形に近い。
「植えたのですか?」とよく聞かれるが、5年前に自生したものだ。
多分、鳥が種を運んで来たのだろう。
一度は切ろうとして、思いとどまった。桐の木が玄関とよくマッチしているうえ、好きだったテレビ番組「水戸黄門」の「葵の御紋」を連想させ、家の「お守り」のように思えるからだ。
落葉する秋に、幹や枝を短く剪定している。冬は枯れ木同然になるにもかかわらず、春になると新芽をつけ、グングン成長する。旺盛な生命力に感動する。
葉を食べる大きな黒い幼虫が、蝶になるのを楽しみに観察していた。ネットで調べると蛾の幼虫とわかり、夫婦で落胆したこともある。
そんな桐の木が、生態系や自然現象の不思議さに興味を深めてくれた。
今後は
夫婦で植物や生物を注意深く観察し、感動を味わいたい。
これは、「人生100年時代」にふさわしい喜びと思う。