だが、肉体と精神力を極限まで酷使する経験は貴重だ。前向きに生きる気力がわいてくる。
今年の下関海響マラソンの参加者は、約9,300人(フル・5キロ・2キロ)。空前といわれる市民マラソンブームの熱気が満ち満ちていた。
■27キロの壁
27キロまでは快調に走ったが、突然、右足の筋肉がつり、左足にも波及した。全く走れなくなった。 「投げ出したら終わり」と、なんとか歩いてゴールイン。
決して諦めず、少しでも前に進むことーマラソンは人生と同じだ。
■お守り
苦しみながらもゴールできたのは、Tさん手作りの「お守り」のお陰でもある。チームYのエース・M さんのかわいい人形を、右手につけて走った。彼女の心配りに感激。
■楽しみ
楽しみは、給水・給食ポイントだった。ボランティアの方々が用意してくれた、スポーツドリンク・ 水・バナナ・パン・飴等々。一番人気は地元特産のソーメン。美味しかった。
■チームY
みんなの活躍は素晴らしかった。
Mさんが女子30歳台で2位。視覚障害というハンディを克服したのだから、すごい。TさんやMさん も自己記録を大幅に更新し、K氏達も初マラソンを好記録で完走した。妻も5キロの部を無事に走り切 った。
翌日の朝刊の上位入賞者には、Mさんの名前とチムYの文字。それをサポートしたのは、献身的な二人 の伴走者だ。おめでとう。
■打ち上げ
今年も火の山ユースホステルで、バーベキューによる打ち上げ。夫婦で若い仲間達と楽しく交流。「幸せ」とは、こういうことをいうのではなかろうか。
監督のY氏の挨拶を聴きながら、この1年の活動に思いを巡らせていた。元旦ラン、周防大島ハーフマ ラソン、夏合宿、週2日の定期練習・・・。