アジサイの季節に入り、大学の就職支援室は千客万来だ。
まだ内定がとれていない学生、なんとか内定はとったものの意中の企業ではないため「納得できるまで」就活を続けている者、そして新たに就活をスタートした3年生などだ。
そんななか「嬉しい」出来事があった。
夕方5時過ぎ、その日の最後の面談を終えた時だった。女子学生がやって来て「就活が終わりました」という。その報告とお礼に来たのだった。
思えば、彼女から相談を受けたのは合計3回。春先には「最終面接がうまくいかない」と悩んでいた。
「就活本や他人にまどわされず、自分のありのままを出したのが良かった」という。
彼女から「ありがとうございました」と何度も言われ、現役時代とは違う「喜び」を味わった。